2009年12月20日

ゲームの理論はすでに死んでいるのか?



川西 諭著
ゲームの理論では「上司と部下の人間関係」「企業間での競争」「政治の世界のかけひき」を一つのゲームととらえることができます。

おこっている問題が、どのような構造になっていて、
どんなルールに支配されているかを考え、
その全体像を「ゲーム」
と呼んでいるのです。

あらゆる問題を、「ゲーム」としてみることができれば、
ゲームの構造を(問題の本質)を俯瞰的に見ることができ、
より質の高い戦略思考を行うことができます。

本書の目的は、ゲーム理論の代表的なゲームを学びながら、
その戦略的思考お身につけることにあります。

著者の川西先生は、現実に起きている問題を
囚人のジレンマ・タイプの問題、これにコーディネーション・ゲームのタイプ
説明ができると言います。

あくまで私の解釈ですがあせる
囚人のジレンマ・タイプというのは、
ゲームの構造を正しく理解していれば必ずナッシュ均衡(`∀´)が見つかる
という問題といえます。

つまり、ゲームの当事者として、
焦らないで全体を俯瞰する目を持ち、
相手の出方に応じた最大の利益を獲得するための、
戦略を頭で考え出せば現実を打開できます音譜
この本、インタビュー時点ですでに2万部を超える売れ行き!
ここらへんがうけているのか?

囚人のジレンマタイプは、会社の上司や部下との関係が一番適切なケーススタディといえるかもしれません。
人間関係をゲームとしてとらえる
−その構造は、「命令する/命令される」「報告する/報告を受ける」「目標をわりつける/目標を受け取る」「命令する権利、権限を持つ/命令され、目標達成の義務を負う」

こんな関係が、図解をすれば、一覧化できるのではないでしょうか。
そしてこの構造は、比較的安定しています。

起こりうる未来を予測するということも、
比較的単純な展開が、考えられますね。

目標達成すれば、評価システムにのっとり、成果報酬を受け取る。
目標達成に失敗すれば、より細かい管理を上司から受けることになります。

では、お互いに、どの部分を変えれば、利益最大化の戦略が見出せるのでしょうか。

上司は目標達成に必要な人脈を提供し、過去の商談から、お客様のキーパーソンを紹介し、キーパーソンを落とすための、糸口を部下に知らしめます。
部下は、上司と相談しながら、新しい切り口を発見しながら、商談を成功させるよう努力します。

この本では、
1:ゲームの構造を把握する。
2:起こりうる未来を予測する。
3:適切な解決策を見つける


この三つがゲーム理論の目的だと言われていますが、
囚人のジレンマを基本とするゲーム構造は、
ゲームの構造が比較的安定的で、
起こりうる未来も予測しやすい。

「ナッシュ均衡」と呼ばれる自分と相手との間の利益最大化のパターンが冷静な分析によって、比較的見つかりやすいタイプです。

しかし別のタイプの「コーディネーション・ゲーム」

このタイプ。このタイプでは、複数のナッシュ均衡が存在し、間違った均衡を選んでいるケースがあります
おもに短期的な利益が長期的な利益を上回るために、過ったナッシュ均衡が選ばれているケースです。
よく職場で、お昼ご飯を一緒に食べに行くときに、何となく。毎回同じイタリアンに足を運ぶなんていうケースがありませんか。
心の中では、誰しもが、和食の定食屋もいいなあとか。中華料理のレストランもあるのになw・・・と頭の中では思っているのに、
いつも同じイタリアンに足を向けてしまうのは、ランチの店選びに特別な理由等存在していないわけです。

一番大事なのはみんなと一緒であるということ。

そして、ひとたび行動や選択が決まってしまうと、なかなか変えられません。
いい行動であれ、悪い行動であれ、みんなと同じという安定状態から離れられなくなるというわけです

これがコーディネーション・ゲームの怖さでもあり、特徴でもあります。

ひょっとしたら、もっと美味しくて安い店があるかもしれないのに、いつも決まった店に皆で行ってしまう。
これは人数が増えてくるとコーディネーション・ゲームの構造は、さらに顕著になり変えることが難しくなります。

オバマ大統領の出現によりアメリカでは、一斉に国民全体が改革に立ち向かう行動を変えようとしていると・・・そう川西先生は例に挙げていますが、国全体のリセッションや不況を一つのコーディネーション・ゲームととらえることも可能だと言っています。
興味深いお話だと思います。
ぜひ、通勤立ち読み通勤たちよみブックラリーをお聴きいただければと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

序章 ゲーム理論で「3つの力」を手に入れる
第1章 囚人のジレンマ-ゲーム理論入門
第2章 コーディネーション・ゲーム-「有利な市場」をつくりだす
第3章 3つのゲーム-利害関係の多様性を知る
第4章 ダイナミック・ゲーム-「時間的な視野」を広げよう
第5章 人間は「不合理」に動く-感情+ゲーム理論

posted by カイゼンくん at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組収録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/136112036

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。