2011年01月04日

優れた戦略は思わず人に話したくなるような面白いストーリー

優れた著書のご紹介。
500ページ超という1Q84なみの厚さの戦略本が、
発売半年で12刷(6万部超)というヒットを遂げている。

『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社刊)

著者は楠木建・一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。
話しコトバで解りやすく解説しているのでイッキ読みできます。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
楠木 建

東洋経済新報社 2010-04-23
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<まえがき>を読めば、著者が、おおむね言いたいことがわかります。

それは戦略が「ストーリーになっているか」ということです。
そこに生き生きと動く「ストーリー」が見えるか。私がよりどころとしている戦略の優劣の基準は
ここにあります。・・略・・
この本のメッセージを一言でいえば、優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだということです。

そうです著者は、
p.20
戦略をストーリーとして語るということは、・・・略・・・
「なぜその事業が競争の中で他社が達成できない価値をうみだすのか」
「なぜ利益をもたらすのか」を説明することでもあります。

つまり「戦略」というのは。。
「なぜ」に応える音譜思わず人に話したくなるような面白いストーリービックリマークと定義しています。

どうやって」儲けるかよりも「なぜ」という因果を説明する論理のほうが大切で、
もっと大切なのは、きれいな図やお絵かきより
動画」的なストーリーだと云います。

戦略論の解説として、この本だけ読んでもOK

戦略とは何か
P.13
「違いを作って、つなげる」、一言でいうとこれが戦略の本質です。

そうです、他社と同じことを同じ土俵でやっても儲かりません。
“違い”のわかる経営が必要デス

この“違い”について
p.113
結論を先取りすれば、この二種類の違いのうち、「種類の違い」を重視するのが表千家で、こうした考え方を「ポジショニング」といいます。
一方の裏千家は、どちらかというと「程度の違い」に競争優位の源泉をもとめる考え方で、ここでカギとなるのが「組織能力」という概念です。

どうです、ラブラブおもしろそうでしょ

ただし、ワクワクするような「ストーリー」というわりに
この本ではストーリー≒「儲ける因果論理」と固い説明になっている。
かなり戦略について学んだ方にはとっつきやすいが、
いきなり戦略本は重いなぁ〜という方には。。
週刊 東洋経済 2011年 1/8号 [雑誌]週刊 東洋経済 2011年 1/8号 [雑誌]

東洋経済新報社 2011-01-04
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マーケティングよりだが。。。
川徹さんのこの本も同じ文脈をもっているイイ本だ。
仕事はストーリーで動かそう仕事はストーリーで動かそう
川上徹也

クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2008-11-12
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みなさんはミネラルウォーターのVolvicはご存知でしょ

そのボルヴィックが、うちで売っているウォーターは、ただの水じゃないよ!
「アフリカに笑顔をうみだす魔法の水だよ音譜」と“1L for 10L”というマーケティングプログラムを展開している。

このストーリーは以下のようなものだ

『ボルヴィックのお買い上げ1リットルごとに、
アフリカに清潔で安全な水が10リットル生まれます。

ボルヴィックは、ボルヴィックの売り上げの一部で、
ユニセフの活動を支援しています。
それはアフリカで飲料水を確保するための井戸づくり、及び10年間に渡るメンテナンスを行うこと。
お客様のお買い上げ1リットルあたり、10リットルの水がアフリカの井戸から生まれるのです。
あなたがボルヴィックを飲むたびに、
アフリカで笑顔がまたひとつ増えています。』

どうですヘ(゚∀゚*)ノ
コンビニでボルヴィックを見つけたら買おうかなぁ・・って気持ちになりませんか?
これがストーリーの威力デス!
だって、近くのコンビニで150円ほど払えば、
あなた
アフリカに笑顔をうみだすストーリー」の主人公ですよ!

これも、ボルヴィックは、ただの水じゃない≒“違い”をうみだす戦略の一部でしょ!?

戦略論として読むなら『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社刊)
身近なストーリー・マーケティングの話からスタートしたいなら
川徹さんだな目

もしマイケル・ポーターの「競争優位の戦略」を読んだことがあれば
競争の戦略競争の戦略
M.E. ポーター 土岐 坤

ダイヤモンド社 1995-03
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尚合点がいくと思います。
posted by カイゼンくん at 02:16| Comment(13) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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